新型コロナで採用試験が激変するかも!?時代先取り、3つの予測

 

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

既に採用試験の延期を決める企業や自治体も出始めてて、「いつ再開するのかな…」と不安な方も多いのではないでしょうか。

 

ところが今回の新型コロナの影響は、もしかすると「延期だけでは済まない」かもしれません。ペーパーテストや集団面接はどうしても「3密」を満たしてしまいますから、終息に時間がかかると見た企業や自治体が、別の方策を講じたとしても、ちっともおかしくありません。

 

実際、米国ハーバード大学研究者のなかには「2022年まで自粛必要」とする意見もあります。延期が長引く可能性は十分あるでしょう。

そこで今回は、当サイトが独自に「コロナ延期になった採用試験」の変遷を大予測! 時代をいちはやく先取りし、考えられる道筋をご紹介しようと思います。

 

変化パターン1:在宅テスト化

 

現在予定されているペーパーテストが、オンライン化するパターンです。

会議室やホールなどの会場に多くの受験生を集める、従来式の採用試験は、どうあっても3密に抵触します。ですから、例えば、試験形式を在宅受験できるウェブテストなどに切り替え、オンライン試験を導入する団体が出てくるかもしれません。

 

ただし、オンライン試験は大きく分けて、二つの課題があります。

 

1つ目は、テストの種類が変わってしまう可能性です。

 

例えば、自治体選考試験の場合ですと、会場受験の教養試験や職務基礎能力試験が、在宅受験できるSPI3形式などに変わってしまうケースが該当します。企業においても、独自で試験を作っているところなどで、変更の可能性があるでしょう。いずれもこれまで勉強してきた受験生にとっては、結構な痛手です。

 

2つ目は、不正に対する監視能力の弱さです。

 

在宅テスト形式は実際のところ、不正受験し放題です。会場型テストのように、カンニングを監視する人はいませんし、身分証の照合もありません。

ですから、例えば「二人で受験」などしても、バレる可能性はほぼありません。また、SPI3においては代わりに受験を請け負ってくれる「受験代行業者」がありますし、ウェブオークションなどには、流出した問題をまとめた「SPI3解答集」のようなデータも存在します。

 

上記2つは、在宅受験において解決困難な課題です。

 

ゆめ
テストセンターの試験を在宅受験に切り替えた自治体もあるよ!

 

変化パターン2:非ペーパーテスト化

 

一か所に集めないと難しいペーパーテストをなくしてしまい、面接や論文試験で選抜するパターンです。

具体的には、オンラインによるビデオ面接を導入したり、特定のテーマを題材にした作文・論文を郵送してもらう試験などが考えられます。どちらも3密を避けつつ、人物を浮き彫りにできる試験方式なので、こうした試験方式に切り替える企業や自治体が出てくる可能性も十分あると思われます。

 

このパターンのメリットは、「代行業者」の問題がほぼなくなってしまう点です。

オンライン面接はチャットワークなどのビデオ会議ツールを使用するため替え玉受験はできませんし、論文や作文に関してもオンライン面接と併用すれば、かなり抑制できるでしょう。また、集団面接や討論で避けて通れないとされてきた「3密」も、オンラインビデオ面接であれば対処できます。

 

ただし、このパターンは「受験生全員が、ある程度のPC知識を持ち、かつ利用環境が整っている人でないと難しい」という課題を有しています。

例えば、チャットワークはオフィスワーカーにとっては一般的なツールですが、現場で働いてきたという人にはあまり馴染みのないツールです。また、ビデオ会議は通信容量の関係で、ある程度の回線速度が求められます。業界や業種にもよりますが、受験までに負担を抱えてしまう人が出てくるかもしれません。

 

ゆめ
延期に伴って、論文・作文試験を導入した自治体もあるよ!

 

変化パターン3:試験実施自体が中止になる

 

最後は、試験自体が中止になってしまうパターンです。

コロナ延期は短期的には感染抑制が目的ですが、水面下では将来的な業績悪化や予算圧迫などの事情に気を揉んでいるケースも多くあります。

特に民間企業においては、かつての就職氷河期時代のように、将来的な業績低下を懸念して採用を絞り込むケースが出てきても、何ら不思議ではありません。

今回の新型コロナ騒動は、戦後最大ともいわれる景気低迷も予測されています。私たちも最悪のケースを想定し、覚悟を決める必要があるのかもしれません。

 

ゆめ
いちばん避けたいパターンね。できるだけ採用してほしいけど、業績悪化じゃ仕方ないのかな…

 

まとめ

 

現時点で予測できる、3つのパターンをご紹介しました。

記事執筆時点では、次々と暗いニュースが飛び込んでいますが、一部でワクチン開発の見通しなども発表されてきています。コロナ蔓延は就職活動にとって疑いようもなくマイナスですが、気を落とすことなく、先を見据えて動きたいところですね。

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