中高年長期ヒキニート男性、社会復帰できない理由とは

統計局によると、非労働力人口 35才~64才の非労働力人口は約700万人です。このなかには男性も女性も様々な境遇の人がいますが、とりわけ支援が困難とされるのが「長年ひきこもっていた中高年の男性(中高年長期ヒキニート男性)」です。

世間は若者や女性、短期無職への支援には積極的だが、なぜか中高年男性への支援となると腰がひける。一体なにが違うのか。

ここでは、その根拠を解説しましょう。

理由1 日本社会はいまだ「昭和」

一般的に、中高年男性に求められるのは基本的にマネジメントスキルや実績など、即戦力となるものです。

フツウの転職者でも苦労するのに、このようなスキルを持ちようがない中高年長期ヒキニートは、ハッキリいってお呼びじゃないということです。

「じゃあ、どんなとこが就職先になりうるのか?」といいますと、これはもういわゆる「誰でもウェルカム」系のお仕事です。ただ、「誰でもウェルカム」といってもある程度の体力常識根性は求められます。人間関係や気配りも必要です。こうした行為に従事し一生を費やす、そんな生き方を選べるのなら中高年ヒキニートにはなりません。

理由2 実力も社会性もないんです

日本社会は基本的に実力よりも社会性が求められます。

某大規模中古販売会社は「能力があっても忠誠心のないやつはいらない」、「能力がなくても忠誠心があれば良い」としていました。某社はやりすぎてしまいましたが、これが日本社会の根本であることは疑いようがありません。

ところで、長年ヒキニートをやるような人は社会性が欠如しています。「新人のようにビシバシしごいてください!」なんてとても耐えられない。途中でキレるのが関の山です。

理由3 社会には憎悪のキモチしかありません

長年ヒキニートをやるような人物は、社会に対する不信感に満ちている人が多いです。

たとえば、政府から支援を受けているNPOやらが支援の手を差し伸べてきたとしても「お前ら支援といいつつ自分たちが稼ぐつもりしょ?」と考えるのがガチヒキニートの思想です。支援を隠れ蓑にして、支持議員をヨイショして、ウマウマしている連中。ある意味正解なんですが、そういう「ウマくやってる連中」は救世主ではなく、憎悪の対象でしかないんです。

もちろん、これは経営者にも従業員にも該当します。

社会で(ガマンしながらも)ウマくやってる連中は「お前らがウマくやるせいで俺までガマンを強要されるじゃないか」と、すべて憎悪の対象です。このような存在を支援するのが容易でないのはわかりますよね。

解決策

解決策なさそうな中高年長期ヒキニート男性。

支援側は「どのように解決すべきか」と頭を抱え、ヒキニート側は「どうやったら暮せるんだ」と悩み続けています。解決が困難だからこそ、スピーディに解決できる若者女性短期離職者に走るわけです。

私の意見では解決策は社会福祉制度の利用です。ただし、それだけでは十分豊かに過ごすことはできませんよね。

実は中高年長期ヒキニート男性でも働かずに年間数百万円~1千万円を手にして暮す方法はありますよ。もちろん闇バイトや違法行為、ビジネス系ではありません。

 

 

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事