【受験者解説】氷河期公務員の筆記試験ってどんな試験?

今回は、これからはじめて氷河期採用試験にチャレンジしようと思っている皆さんに、氷河期世代向けの採用試験の筆記試験パターンをご紹介しようと思います。

全国で実施されている公務員試験の大部分は、新卒大学生用の教養試験と呼ばれる試験です。しかし、氷河期世代向けの試験では大学生向けの試験と同じものが実施されるとは限りません。レベルから種類まで様々です。

最短で合格を目指すには、希望する自治体が採用している試験形式に合わせた学習スタイルが求められます。そこで今回は、過去実際に氷河期世代向けの公務員試験で採用された主要パターンをご紹介しようと思います。

教養試験(高校レベル)

 

氷河期試験で最も多いパターンは、高卒向けや社会人向けに実施される教養試験問題です。

内容自体は、大学新卒向けの教養試験とほぼ同じ構成です。国数英に地理歴史物理生物、憲法や政治経済ならびに判断推理や数的処理、資料解釈など幅広い出題範囲です。。

公務員と言えば大卒のイメージが強いですが、氷河期世代向けの試験の多くは、求める学力を高卒程度にしています。

このため、筆記試験においても大卒相当のものでなく、「高卒・社会人向け」の教養試験を採用するケースも多いです。問題の内容も「大卒向け」よりレベルが1段落ちてくるので、参考書選びも調整した方が良いでしょう。

なお、試験時間は自治体が選択した問題により異なりますが、1問あたりの回答時間は30問~60問/100分~150分と長めです。

 

社会人基礎試験

 

社会人基礎試験は、教養試験のレベルをさらに落とし、地理歴史生物物理などを引き去ったイメージの試験です。問題構成は国数英や判断推理・数的処理、資料解釈に加えて、政治経済や時事問題などが中心を占めています。

この試験形式は、問題のレベルがかなり低いです。高卒向けの教養試験と比べても簡単な部類で、1問1分もあれば解けるものが大半を占めています。このため、学習時間を確保できない受験者でも受けやすく、合格しやすい試験と言えるでしょう。

もっとも、教養試験よりも問題レベルが落ちているので、解答時間は短め(例:75問/90分)です。スピード解答が求められます。

 

SPI試験

 

SPIは民間事業者が実施している学力検査問題です。新卒採用時などでも導入されるケースが多いので、ご存知の方も多いでしょう。

氷河期世代試験においても、SPI試験を導入する自治体は少なくないです(例:黒石市など)。氷河期試験においては主に文章理解力(言語)と数的処理能力(非言語)を検査するケースが多いです。

なお、この試験は一か所に集まることなく受験できる、在宅受験形式でも行われます。このため、コロナ対策が求められる今後において、増加してくる試験パターンかもしれません。

 

SCOA試験(事務能力)

 

SCOA試験は、SPI試験と同じく新卒向けに利用される試験ですが、氷河期採用においては中途採用者も対象とした事務能力検査として実施されるパターンが見られます。

事務能力検査において、調査対象となるのは、「照合」「分類」「言語」「計算」「読図」「記憶」の6分野です。イメージとしては、図形の展開を考え一致するものを選択したり、簡単な計算問題を素早く正確に解くことができるかなど、事務的な処理能力を見るものです。

ただし、この試験形式は、他の形式と比べ導入する自治体は少ないです。

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