

言いたいコトをほとんどまとめているので、文章を読むのが面倒な方は、ぜひどうぞ(*´ω`*)
みなさんの力で、景気低迷の犠牲となった就職氷河期世代の公務員採用試験を求めませんか?
はじめまして。当サイト管理者の ゆめ です。
わたしは国や各自治体に向け、就職氷河期世代の公務員試験の開催を求めるインターネット署名活動をしています。今回はみなさんに署名のご協力をお願いしたいなと思って、この記事を書きました。
さいきん、日本政府は氷河期世代の救済に向けて、3年間で30万人を雇用する大規模なプログラムを進めています。ところが、その内容はと言いますと、職業訓練をする組織や氷河期世代を雇った企業への助成金が大半を占めています。
自身で氷河期世代を雇用するといった動きは、ほとんど見られません。
わたしは、こうした政府のやり方を改めて、まず国や自治体が積極的に支援の手を差し伸べるべきと考えます。全国の市町村はおよそ1700~1800ほどありますが、各自治体が1箇所につき1人雇用するだけで、1,700人の氷河期世代が救われます。
国が率先して魅力的な雇用を作り出すことで、あとに続く民間企業も増えるでしょう。
- 「言い出しっぺの政府や自治体が、率先して雇用を創出すべき」
- 「ブラック求人ばかりにならないよう、模範例を示すべき」
- 「民間企業に向けて、氷河期世代の求める雇用や意欲を示すべき」
また、現在30代~40代が占める氷河期世代の救済は、日本が悩む社会保障費・医療費の負担軽減や年金問題にも良い影響を与えます。
つまり氷河期世代への支援は、当事者だけでなく、すべての世代にとっ大変意義のあるアクションです。このプログラムを成功に導くためにも、政府は率先して救済の動きを見せるべきではないでしょうか。
わたしは日本の将来を憂う、すべての方に、ご賛同いただきたいと願っています!
氷河期世代の試験に応募殺到!倍率600倍を記録
じつは先日、兵庫県宝塚市で就職氷河期世代のひとを対象にした、公務員採用試験の募集がありました。
新卒時に入り口を閉ざされ、じゅうぶんな社会経験を積めなかったひとでも応募できるように、年齢と高卒以外の条件を付けずに選考を進める内容です。募集要項には氷河期世代への理解を示すメッセージも記載されるなど、従来からある即戦力向けの求人とは違うカラーで出されました。
この募集は、採用枠3人&2週間に満たない応募期間と、かなり短いスパンで進みました。
しかし、その反響は市の予想(500名)を大きく超え、北海道から沖縄まで全国から1,816人が集結する事態を呼んだのだから驚きです。倍率にすると、約600倍に相当します。
一般的に、引きこもりや非正規のひとは「怠け者・責任感のない」といったイメージを持たれています。ですが、全国から結集した応募者からの姿からは、そのようなネガティブなイメージはありません。むしろ、遠隔地への選考試験も辞さない、エネルギッシュな姿ばかりが浮かびます。
実施を決めた中川市長も、反響の大きさには驚いたでしょう。報道メディアの取材にたいして「多くの人が支援を必要としていると実感した。」とコメント。さらに「ただ、宝塚の取り組みだけでは足りない。同じ取り組みが国や他の自治体に広がってほしい」と他の自治体にも協力を求める考えを示しています。
参考fa-angle-double-right「就職氷河期世代」の採用に応募殺到1800人。倍率600倍、宝塚市「支援が必要と実感」/Yahoo!ニュース
氷河期世代は自己責任ではない!
わたしもまた、氷河期支援を応援する運営者として、不本意な働き方になやむ一人として、「氷河期世代の公務員試験採用の動き」に全面的に共感しています。
わずか3人の募集に約1,800人が殺到した今回の結果は、氷河期世代が単なる怠け者ではなく、求人市場に「氷河期世代のニーズに応える求人があまりにも少なすぎる」という現実を意味しています。そして同時に、いかに多くの氷河期世代が現実に苦しみ、チャンスを渇望しているかを示しててしています。
もちろん、「氷河期世代を公務員に」というアクションには、様々な意見があるでしょう。
しかし、わたしはひとりの支援者として、不安定な働き方に悩む者として、これを「仕方ないで終わらせたくない」と考えます。
氷河期世代は、単なるなまけグセやワガママで、就業の機会を失ったわけではありません。他の世代と比べ著しく不利な就職活動を強いられた結果、能力や素質があるにもかかわらず、適切な雇用機会を失ってしまったひとたちです。
世間は余裕のなさから「自己責任」がトレンドです。ですが、彼らに関して「自己責任」で片づけるのは、間違いだと断言します。
すべてのひとのニーズを満たすのはムリにしても、各自治体がすこしずつ、支援の手を差し伸べるべきではないかと思うのです。
わたしたちの問題は、わたしたちが解決すべきではないでしょうか
わたしは不本意な働き方に悩むひとりとして、「わたしたちもまた、市長に任せきりにせず、声をあげていくべきではないのか?」と、考えます
氷河期世代の採用試験を決めた宝塚市・中川市長は、別の機会に「人は生まれてくる時代を選べない。就職氷河期世代は『大変なときに生まれて苦労したね』で済ませることはできない」とコメントしていますが、わたしはこれが、国や自治体のみ向けられた言葉ではないと考えます。
参考fa-angle-double-right「大変」では済ませない 兵庫の宝塚、氷河期世代採用へ/朝日新聞
わたしたちの問題は、わたしたち自身がアクションしてこそ、解決が得られるのではないでしょうか。
わたしはニュースメディア運営者である前に、氷河期問題をなんとかしたいと考える、ひとりの人間です。どうしても黙っていることができず、今回のようなアクションを決めました。
共感いただける方がいましたら、匿名でも構いません。たとえ少数の意見しか集まらなかったとしても、各自治体に届けていきますので、どうかご協力をお願い致します。
国や自治体には本気の支援を見せて欲しい!
もちろん、国や自治体も何の支援もしないワケではありません。
実際、国や自治体は3年間で30万人の正規雇用を目指すという、就職氷河期世代の大規模な支援プロジェクトを進めています。令和2年度概算要求では約1,300億円の予算が組まれ、2020年4月以降の支援に向けて、計画が進んでいます。
ところが、その内容はと言いますと、氷河期世代を雇った企業への助成金や職業訓練を実施する機関へサポートなど、間接的な支援にとどまります。言い出しっぺの国や自治体に、直接自分で雇うといったアクションはほとんど見られません。
わたしは言い出しっぺが動かない限り、どれほど手厚い支援を提供しようが、当事者や民間企業は本気度を疑うのではないかと考えます。
実際、このプロジェクトに対する批判意見のなかには、「結局のところ、ブラックな仕事ばかりを紹介するのでは?」といった意見も見られます。
不本意な働き方に悩んでいるひとたちに、名ばかり正社員ともいえる不本意な職場ばかり提供しても、何も変わらないのはないかという批判です。政府は本気でこのプロジェクトを成功に導きたいと考えるなら、まず自身が成功例ともいえる「模範的な条件の雇用」を示すべきではないでしょうか。
なにごとも、最初が肝心です。
本格支援のスタート(2020年4月~)からブラック企業の募集で溢れるような事態が生じてしまえば、せっかく「社会復帰してみようか」と考える氷河期世代のひとたちも、意気消沈してしまうのは間違いないです。
こうした理由からも、わたしは国や自治体に模範となる雇用を出して欲しいと考えます。
氷河期世代とはどんな世代か?
みなさんは就職氷河期世代を聞いたコトがありますか。
就職氷河期とはバブル崩壊の影響により、大変厳しい雇用環境が10年以上継続した、1993年から2004年の時代です。当時を就活生としてすごした30代~40代の人を氷河期世代と呼んでいます。
彼らの存在は、社会から長らく無視され続けてきたと言えるでしょう。
当時の日本は不景気で、引きこもりやニート状態が当たり前のようにいたからです。また、彼らは当時20代だったので「まぁ、いずれなんとかなるだろう」と社会全体が軽く受け止めていたフシもあります。
実際、当時のインターネット掲示板などでは、
こんなフレーズもトレンド(2004年9月)となっていました。覚えている方も多いのではないでしょうか。
中高年ひきこもり>少年ひきこもりの時代になる
ところが、氷河期世代から10年以上が経過したいま、事態は大きく動きました。
当時「いずれなんとかなる」と考えられていたひきこもり・非正規として働くひとたちの問題が、「いずれなんとかなるような軽いものではない」と気付いたからです。
たとえば、内閣府が2019年に公表した「生活実態に関する調査」では、推定60万人もの中高年がひきこもり状態であると同時に、「少年ひきこもりよりも中高年ひきこもりの方が、はるかに多い」という事態が明らかになりました。
この調査は大々的に報道され、根強かった「引きこもり・ニート=若者たち」の認識が、まさしく180度かわりました。
また、政府が氷河期世代のうち、100万人ものひとが引きこもりや非正規雇用として不本意な生活を過ごしていると推定するなど、この世代が多くの問題を抱えていることを明らかにしています。
もはや、ひきこもり&ニートは、若年者の一過性のものではない時代に突入したと言えるでしょう。
氷河期世代は「自己責任」で済ませられない
その答えは、みなさん自身がご存知のはずです。
日本は、新卒一括採用の文化が根強い社会です。新卒期に入社できなかったり、不適切な会社に入って辞めてしまったひとたちは、なかなか受け入れてもらえません。
そして、繰り返しになりますが、就職氷河期は雇用がほとんどなかった時代です。
結果として、氷河期世代は本人の能力にかかわらず、他の世代と比べ著しく不利な状況に追い込まれてしまったのです。彼らのなかには、雇用が得られなかったり、不本意に働いた会社で過酷な扱いを受けてしまい、希望を失ってしまったひとも多くいます。
彼らの条件の厳しさは、雇用統計など客観的なデータからも明らかです。
わたしは、他の世代と比べ著しく不利な競争を強いられた氷河期世代を、「自己責任」で片づけることはできないと考えます。