
ウェブライターとは、お客さんから依頼を受けてウェブサイト向けの記事を書く人です。
前回紹介したタスクマンと同様に「自宅から出る必要なし&人間関係と無縁」なので、ニート・ひきこもりさんには特にオススメ。仕事はタスクマンより大変ですが、職業として得られる経験・収入・安定性は、タスクマンのはるか上です。
そしてウェブライターは、意外と誰でもなれる職業です。今回はそのあたりにも触れましたので、進路に迷われている方はチャレンジてみては如何でしょうか。
それでは早速、いってみましょー!
ウェブライターの働き方
ウェブライターは、クライアントの指示を受けて文章を作るのが役割です。
実はココが、ブログライターやアフィリエイターともっとも大きく違うところ。ウェブライターの記事は自分のビジネスのために作るのではなく、お客さんのために作ります。
クライアントは主にホームページ制作会社やコンテンツマーケティング会社などの企業たちです。ときどき、文章が苦手なアフィリエイターの方も募集します。
彼らは、ウェブライターに対して
- 検索順位で上位表示を狙える文章を求めている
- 顧客の胸を打つようなキャッチコピーを出して欲しい
- 思わず次のページを読みたくなる、コンテンツが必要だ
などの要望を持っています。ウェブライターは彼らの意を受け、課題解決に向けて記事構成を提案したり、文章を作ったりするのが役割です。
ウェブライターの契約は数か月~年単位
ウェブライターは顧客との間に、数か月~年単位での業務委託契約を結び活動します。
報酬計算は基本的に文字単価(1文字/○円)。つまり、タスクマンと同様に書いた分だけ働くスタンスです。
ただし文字単価の差は、タスクマンとは大違い。
タスクマンの文字単価相場は0.2円~0.5円/文字くらいですが、ウェブライターの文字単価相場は1.0円~3.0円くらいもらえます。
単純に考えると、収入は5倍~6倍違う計算です。
もっとも、ウェブライターとしての記事は、この記事のようなタスクマン文章ほど手軽には書けるものではありません。
制作物は「100%顧客に刺さる文章」であることが求められるので、思いついたコトや調べたコトを並べるだけでは役不足。制作には綿密な取材に加えて、グルーピング・ペルソナリサーチ・マインドマップなど緻密な作業工程が必要です。
当然、制作には膨大な時間がかかります。
ウェブライターになるには?
ウェブライターは誰でもなれます。
特別な資格などは必要ないので、名乗ったらその日からウェブライターです。ただし知識・経験ゼロの人がいきなり名乗っても、仕事はなかなかこないでしょう。
そこでウェブライターで集客するための、主な道筋を数点ほどご紹介します。
- タスクマンとして実績を積む
- ウェブライティング技能検定資格を取得する
- 自分で応募し売り込む
タスクマンとして実績を積む
もっともオススメの進路は、タスクマンからのランクアップです。
多くのウェブライターは、クラウドソーシングサイトで顧客からスカウトを受け就任します。クラウドソーシングサイトでタスクマンとして誠実に活動し続ければ、いずれ顧客の目にとまり、プロジェクトなど一歩進んだ道へと招待されるからです。
ここまで進めば、ウェブライターとしてはあと1歩と言って良いでしょう。
与えられたプロジェクトを成功させれば、制作側はタスクマンを信頼し「囲い込み」をはじめます。当然ながら文字単価はグングン上がり、制作会社が持つノウハウなど、魅力的な情報を提供してもらえます。
ウェブライティング技能検定資格を取得する
ウェブライティング技能検定資格は、一般社団法人「日本クラウドソーシング検定協会」が実施する検定試験です。
基本的な知識に加えて、文章制作能力などウェブライターとして必要な知識を身に着けるというもの。一般の人が間違えやすい句読点のつけ方や敬語の使い方などにはじまり、文章表現のテクニックなどを教えてくれます。(わたしは忘れちゃいましたが…)
ただしこの資格は、グルーピングやマインドマップなど売れる文章を作るための知識を教えないため、「取得=即戦力」というものではありません。
しかし制作会社の募集やクラウドソーシングサイトで仕事の取り合いになった時に、多少有利になる程度の威力は発揮します。受験料もさほど高くはありませんから、未経験の方にはオススメできる資格です。
自分で応募し売り込む
ホームページ制作会社やコンテンツマーケティング会社はときどき、自社ホームページでライターを募集しています。
ほとんどが経験者を求めていますが、たまに未経験者を求める会社もあるので、応募して育ててもらうパターンです。
とくにコンテンツマーケティング会社はSEOに深い知見を持っています。自社なりの「売れる文章ノウハウ」を有しているケースも多いので、複数の会社と取引して情報提供してもらえば、ウェブライターとしてはの専門性が高まります。
ひきこもりさんにオススメ!ウェブライター5つのメリット
続いて、ニート・ひきこもりの方がウェブライターとして働くメリットを解説します。
自宅を職場にできる
ウェブライターの職場は自宅です。
お仕事は契約も進行もネット完結するので、ニートやひきこもりさんなど、あまり外に出ない人にはピッタリ。わたしもひきこもり時代に、ずっと作業していました。
またウェブライターは、パソコンとネット環境があれば、どこであろうと働けます。自宅に飽きたら、カフェや図書館に出かけたりなど、自由度の高さは魅力的。
とくに図書館はウェブにない資料も多くオススメです。
好きなときに働ける
ウェブライターは全ての職業のなかで、もっとも時間的自由のある仕事です。
契約は月~年単位で進むので、日々の進捗状況を報告する必要はありません(緊急性の高い案件やポータルメディア契約を除く)。また事務連絡もチャットツールなどで交わすので、深夜や休日中など、好きなタイミングでやりとりできます。
- 今日はゲームしたいから休もうかな
- 目が覚めちゃったから働こう
- 机についたけど…気分がのらないから明日にしよう
こんな働き方ができるのは、ウェブライターくらいでしょう。
介護離職や待機児童問題とも無縁です。ひきこもりさんだけでなく、主婦の人にもオススメできます。
安定的に稼げる
ウェブライターは同じライターでも、ブログライターやアフィリエイターよりはるかに安定的に稼げます。
ブログやアフィリエイトは「ブログの出来=収益」ですが、ウェブライターはブログサイトそのものに責任を負う必要がありません。
さらに契約も数か月~年単位と長期的なものになるので、収益や成果の状況をチェックして「危なそうだな…」と感じたら、次のクライアントを探すなどの芸当も可能です。
収益こそ人気ブロガーや億り人のようにはいきませんが、努力次第で安定的に年間数百万円を稼ぐ程度のポテンシャルは持っています。
スキルや経験が積める
ウェブライターとして身につくスキルは、タスクマンとは比べ物になりません。
タスクマンはただ言われた通りの文章を書くだけの仕事ですが、ウェブライターは売れるためのキーワードを選定し、ターゲット層を洗い出し、マインドマップで正しく伝えるための構図を練りこみます。
またHTMLやCSSを扱いコーディングをこなすライターも多く、CMS投稿などを通じて自分の文章に意図した通りの装飾を加えます。
こうしたスキルや経験は、単純作業のアルバイトを続けるだけでは得られない、成長機会と言えるでしょう。
元手もリスクも一切ナシ
ウェブライターはリスクの多いネットビジネスのなかでも、まったくリスクを負わない稀有な仕事のひとつです。(情報漏洩・背任行為などを除く)
まず基本的には誰かの雇われでいる身分なので、自分の仕事に対して金銭的な責任を負いません。作った文章でクライアントがどうなろうと、金銭的には無関係です。
またウェブライターは文章が書ければできる仕事なので、元手となる費用はまさしくゼロ。アフィリエイターのように、ドメイン使用料やレンタルサーバー代すら払う必要すらないのです。
これもウェブライターの大きな魅力と言って良いでしょう。
人間関係・パワハラに悩まない
ウェブライターは人間関係に悩むコトがありません。
まず基本的に、誰かと会ったり会話したいする機会のない仕事です。逆に誰とも会話しなさ過ぎて、寂しさを覚えてしまうほど。
わたしは過去「普通の仕事のように会話したい!」といってるライターさんを、たくさん見てきました…。
また、ウェブライターには、パワハラやイジメもありません。
クライアントとウェブライターの関係は業務委託契約なので、ライターに向かってそう強いコトを言ってくる会社はほとんどないです。
適正により成果がでないライターが切られるコトはありますが、所詮業務委託契約なので「契約終了」でハイおしまい。社員のようにイジメやパワハラで追い出すなどは、まずありません。
このサッパリした関係。ひきこもり当事者のわたしとしては清々しいと感じます。
まとめ
今回はニートやひきこもりさんに向けて、ウェブライターの魅力をお伝えしました。
ウェブライターは気軽に誰でもスタートでき、自由度も高い仕事です。いつでもどこでも、好きな時に働けるスタイルは、これまでの仕事の常識を覆したと言えるでしょう。
またウェブライターは、人間関係や職場トラブルとも無縁です。会社勤めがイヤになったニートやひきこもりさんには、特にオススメ。社会との付き合い方を考えさせるきっかけにもなるはずです。
突然私事が入りますが、わたしは常々、「就職ばかりが道じゃない」と考えていました。
当時の社会はそんな考えを受け入れる社会ではありませんでしたが、現在のように多様な働き方のできる時代が訪れて、ある種幸せに思っています。
この記事を読んで、才能ある人が少しでも活躍する機会を得てくれればと願っています。
(ここで記載するのはあくまで簡略的なものなので、詳しく知りたい方は、TwitterでDMでも下さい)