





国は就職氷河期世代など、中高年ひきこもりの支援をすると言いますが、彼らの最終的なゴールは「就職」です。
では、そもそも「就職したくない」と考えるひきこもりの人たちは、どのようにすれば良いのでしょうか。
- 「もう、この年じゃなにもできない。手遅れだ」
- 「就職してもどうせスグ辞める。今さら年下に頭下げるなんてゴメンだね」
- 「パワハラ・イジメ・サービス残業…会社の人間関係はもうイヤだ」
こんな風に考えてしまうお気持ちは、よくわかります。ですが皆さん。諦めてしまう前に、少しだけ待ってください。
現代社会は、多様な働き方が許される時代です。
就職せずに社会復帰する方法なんて、ゴマンとあります。アイデアやワークスタイルの選択次第で、誰ともかかわらず、会話せず、お金を稼ぐコトは可能です。
今回は「就職せずに社会復帰したい!」とお考えの皆さんに向けて、就職しない・出社しないワークスタイルをご提案しようと思います。
進路1:クラウドワーカー




クラウドワーカーとは、「ネットフリーランサーとして、いろいろな人が出している仕事を請け負う」ワークスタイルで働く人のコト。誰でも好きなタイミングでスタートでき、人間関係やノルマの悩みもありませんから、就職が嫌っているひきこもりの方にも、オススメできる働き方です。
もちろん、はじめ方はとってもカンタン。
ランサーズやクラウドワークスなど、日本中のネット案件を集めた「クラウドソーシングサイト」にアクセスし、登録するだけ。あとは文章やイラスト制作・アンケート回答やネット作業の代行など自分の得意な分野や、できそうな仕事をこなして報酬をもらう仕組みです。
(上記以外のクラウドソーシングサイトも、検索でたくさん見つかります)
好きなときに、好きなだけ!自由度の高さが魅力的
クラウドワーカーは、いわゆるフリー契約で働きます。
特定の会社や組織に属さないぶんだけ自由度が高く、会社員のように人間関係や細かい規則に縛られる必要がありません。その日の気分や調子に合わせ好きなぶんだけ働けますし、止めたくなったら好きなタイミングで辞められます。
稼げるお金は実力次第な部分がありますが、会社や組織の人間関係を煩わしいと感じている方には、魅力的な選択と言えるでしょう。
また大手クラウドソーシングサイト(ランサーズ・クラウドワークスなどが)は、人材育成にも力を入れています。例えばクラウドワーカーに仕事や案件を提供すると同時に、人材価値を高めるスキルアップ支援や能力認定など提案するなど、より多くの収益が得られるようにサポートするなどの支援です。
つまり長いひきこもり生活でスキルに自信のない方でも、上手に活用すれば年齢や性別に縛られず、自分の実力を磨き、収益を増やしていくことができるでしょう。
元手ゼロ・リスクなしで働けますから、ちょっとしたゲーム感覚で始め、思わぬ才能に目覚める方も多いです。
進路2:テレワーク





テレワークとは、音声通話やライブ映像などオンラインサービスを使って、自宅で勤務して働くスタイルです。テレビや新聞で報じられる機会が増えているので、ご存知の方も多いでしょう。
かつてテレワークは、プログラマーやSEなどIT系の求人ばかりが占めていました。その影響で「ITに強くないとダメ」というイメージがありますが、最近はコールセンターや電話営業、事務員など、一般的なスキルでこなせる在宅ワーク募集も増えています。
求人なので時期的な影響はありますが、実はハローワークにも結構な数が出てたりします。「俺は外に出たくないんだ!」とお考えの方には、ピッタリのワークスタイルと言えるでしょう。
参考
就職ならではの、安定雇用は魅力的!
テレワークは、厳密に言えば就職です。
履歴書を書いて応募しなければいけませんし、たまに(月に1回くらい)出社しないといけないトコロも多いです。直接顔を合わせないというだけで、上司や同僚とコンタクトを取るなどコミュニケーションが求められる場面も多いので、人間関係や職場トラブルはやっぱりあります(経験者談)。
しかし安定した給料や賞与、各種保険への加入など、独立系の働き方で得られないメリットは、テレワークでしか得られない魅力です。正規雇用なら自分から辞めない限り食いっぱぐれる心配は少ないので、安定志向なひきこもりの方に人気があります。
進路3:独立・起業する




- もっと自由に働きたい!
- 大金を稼ぎ成功したい!
- 誰にも命令されたくない!
このような方は、個人事業主や株式会社設立など起業がオススメです。
とお考えかもしれませんが、実は起業は世間一般の感覚よりずっとカンタンです。個人事業主なら税務署に書類を持ち込むだけでなれますし、控除があるのである程度稼げるようになるまでは、大きく課税される心配もありません。
起業を検討する気概をお持ちの方が、氷河期のままでいるのは勿体ないです。
ひきこもり生活で練り上げた、ご自身のアイデアや才能を存分に活かし、思いを形にしてみましょう。
例えば電子書籍やイラスト作家・ホームページの制作代行など、自宅から出ないビジネスで成功を掴んだひきこもりの方も多々います。Youtuberやインフルエンサーなど、会社勤めでは経験できない業界にチャレンジする方も豊富です。
もちろん小売店に個人農家、個人タクシーなど、従来型の職業での活躍を選ぶ道もあるでしょう。
起業は究極的に自由なスタイル!
起業は、究極的に自由を追求したワークスタイルです。
事業を立ち上げ、代表者を名乗れば、アナタも今日からボスです。なにをするも自由そのもの。たとえ失敗しようとも、ただひきこもりを続けるより、貴重な経験やスキルが得られるでしょう。
進路4:投資家




ひきこもりネットユーザーのなかには、投資家として成功する方も少なくないです。
会社員より時間の自由が利くぶん、短期間で経済の知識を身に着けたり、社会情勢に敏感に反応できる強みを持つからです。投資は勉強すれば勝てるというモノでもありませんが、「ひきこもり続けくらいなら!」と立ち上がる方も少なくありません。
最近は成功しそうなビジネスに投資するクラウドファンディング(投資型)が注目度を増すなど、勢いのある分野も目立っています。
進路5:フランチャイズ




フランチャイズとは、フランチャイザー(〇〇〇イレブンなど)と契約を交わして、店長として独立開業するビジネスです。
契約した人はフランチャイジー(加盟店)と呼ばれ、会社から技術やノウハウ・設備や流通網などの提供を受けて開業します。そしてビジネスで得た収益金の一部を、フランチャイザーにロイヤリティとして納付します。
フランチャイズの良いトコは、技術や販売網などのノウハウ・インフラ支援に加えて「〇〇〇イレブン」など、最初から知名度のある看板を背負えるコト。(契約先にもよりますが)ふつうのビジネスよりずっと集客力が高いので、
という方には向いたサービスと言えるでしょう。
ただしフランチャイズビジネスも、独立開業であることは変わりません。人材が足りない時は激務をしないといけませんし、期待していたほど儲からないケースも多々あります。最近ニュースで騒がれているコンビニ業界の時短問題も、その一端と言えるでしょう。
まとめ
「ひきこもり脱出=就職」という考え方は間違いです。
イヤイヤ我慢して働いても、能力を発揮できるワケがありません。まして氷河期世代を中心とした中高年層のひきこもりの人のうち一定数は、かつての職場経験から、雇われるコト自体に不安を感じています。
わたしは、フリーランスや独立など、第三の道に社会復帰を求めるスタイルも、一つの正解と考えます。最近はテレワークやクラウドワーカーなど、安定的であったり、初期投資を必要としないスタイルも豊富です。
無理に就職にこだわって失敗するより、険しくとも自分らしく生きられる環境を得る方が、本当の社会復帰と言えるのではないでしょうか。
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