氷河期世代専門窓口

参考ハローワークに専門窓口を設置、担当者によるチーム支援を実施/厚生労働省

厚生労働省は氷河期世代への支援として、全国のハローワークに「氷河期世代専門窓口」の設置を計画しています。

この専門窓口は「不安定な状態のひとたちが持つ、複雑な課題・状況を踏まえた支援」という目標で作られました。多くの人がゴールにたどり着くことができるよう、単に対象世代専用の窓口にするのではなく、さまざまなバックボーンに対応できるチーム制を採用しています。

しかし、こんな説明だけでは、実際にどのように機能するのか、わかりにくいですよね。

そこで今回は、厚生労働省公表の資料と取材情報をベースにして、皆さんに支援内容や従来の窓口との違いをお伝えしたいと思います。

 

ゆめ
ここで解説しているのは、国が2020年4月以降に計画している専門窓口よ。大阪梅田や兵庫県神戸市などの専用窓口とは別の制度だから、誤解しないでね

 

氷河期世代専門窓口の概要

 

上記の図のように、氷河期世代専門窓口は「広報~就職支援~就職後の継続支援」というスキームで提供されます。

単に就職支援するだけでなく、広報活動や関係機関との連携による窓口拡大の活動や、窓口就労後の継続に繋がる支援まで提供する考えです。

主な流れは下記の通り。個別に解説を進めます。

ハローワークの支援の流れ
  1. 広報や連携による入口の拡大
  2. 専門窓口&チーム体制によるていねいな支援
  3. 就労継続のための伴走型支援

 

 

広報や連携による入口の拡大

 

氷河期世代のひとのなかには、職歴やスキル不足や就業への不安から、進んでハローワークに訪れる状態にない方も多くいます。

そこでハローワークは、まず入り口部分の開拓として、広報の実施する計画です。現時点では、どんな媒体・方法を取るのか明らかにされていませんが、対象世代や状況を考慮するとネットやSNSの活用などが考えられます。また、広報と同時にサポステなど関係機関との連携を強め、「就労の準備ができたひと」に切れ目のないサービス提供も目指す考えです。

 

ゆめ
サポステとは、「就職の意思はあるが、ハロワで一人で仕事探しができる状態とは言えない人」を対象にした公的な支援機関よ。従来は若者だけが対象だったけど、今後は氷河期世代も利用枠が拡大されるの

 

 

専門窓口&チーム制によるていねいな対応

 

氷河期世代の相談者は、さまざまなバックボーンを持っています。

ありていに言ってしまえば、非正規での就労経験が豊富など割とすぐ就職できる人もいれば、長いコト働いていない引きこもり状態のひともいるわけです。こうした相談者たちに対して、画一的な支援を提供しても、じゅうぶんな支援とは言えません。

そこで氷河期専門窓口は、相談に来たひとにチームで対応する仕組みを採用しました。相談を通じてそのひと個人が必要とする支援を割り出して、適切なものを割り振っていくという計画です。

全部列挙するのは難しいので、ここでは代表的なものをご紹介します。

 

  1. キャリアコンサルティング
  2. 面接・履歴書の指導
  3. 求人開拓
  4. 職業訓練へのあっせん など

 

キャリアコンサルティング

キャリアコンサルティングとは、「働くうえで、将来どのようにステップアップするか?」など、人生の設計図作りをお手伝いするサービスです。

人間はいつまでも若くいられません。いずれ年を取り、体力や能率が落ちてきます。応募できる求人も減るでしょう。

キャリアコンサルティングを受講すると、こうした将来的な不安やリスクに本人の適正などを考慮して、「どのような働き方をしたら、将来を順調に過ごせるか?」といった解決策を示してくれます。ただし、氷河期世代は新卒世代を比べて人生設計が難しいので、相応の経験を持つコンサルタントが必要です。

そこでハローワークはチーム制の利点を活かし、氷河期世代のコンサルは部署内で得意とする人が担当する計画を示してます。

 

面接・履歴書の指導

面接や履歴書の指導やアドバイスなどのサービスです。

同様のサービスは既存の窓口にもありますが、「低スキル・低職歴&30代以上」に特化したものではありません。また、20代と30代では、(仮に同じ求人に応募すると仮定しても)書くべき内容が違ってきます。

そこで専用窓口は、こうしたニーズにも答えていく計画を示しています。

 

職業訓練へのあっせん

 

「働く意欲はあるがスキルが足りない」という方には、職業訓練へのあっせんを提供する考えです。

専用窓口では、従来のハロートレーニングはもちろん、新たに設置が検討されている氷河期向けの支援事業「短期資格等習得コース」にも対応する予定です。個々のサービスを知らなくても、適切な支援が期待できるところは嬉しいですね。

 

求人開拓

 

「働く意欲があり、希望の業種もあるが、肝心の就職先が見つからない」という方のためのサービスです。

チーム内に求人開拓の担当者が需要のある業界に働き掛けて、そのひとのために求人を作ってくれるという支援になります。この施策自体は以前からあるものですが、大々的な氷河期世代支援が決定し、活動の活性化が期待できます。

とくに就業可能性の高い求人については、力を入れて探してくれるでしょう。

 

就職後の伴走型支援

 

氷河期世代への就労後支援は、前例のない新たな試みです。

就労後の伴走型(ばんそうがた)と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、要は「就職した人が採用後すぐ辞めてしまわないように、ハローワークのひとが就職先を訪問するなどして支援する」というサービスです。

実態としては、求人者(雇った人)と求職者(雇われた人)向けの2種類のサービスに分類され、双方の課題や意見を聞き、雇用継続のために必要な支援やアドバイスなどを調整していくというものが想定されています。

 

ゆめ
厚労省によると、アフターフォローは原則として、これまで求職者を支援してきたひとが担当する計画よ。まったく別の担当者が引き受けるより安心かも?

まとめ

氷河期世代専門窓口は、さまざまなバックボーンを持つ当事者たちに、個別的かつ適切な支援を提供するために設置が予定されている窓口です。

支援内容はメイン業務の職業紹介を中心に、キャリアコンサルや職業訓練の案内など、個々の状況に合わせて選択的に提供します。

また、継続的な就労を実現するため、就職後のアフターフォローを計画。労使双方のミスマッチによる早期離職を防ぐため、就労状況を確認するシステムも予定されています。

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