
神奈川県警は2019年9月2日、川崎市登戸駅付近のスクールバス停留所にて、小学生ら合計20人を殺傷した故・岩崎隆一容疑者(51)を殺人容疑で書類送検したと明らかにしました。
岩崎容疑者は犯行現場で自殺しており、動機の解明に焦点が当てられましたが、同容疑者は20年以上のひきこもり生活を続けており捜査は難航。
警察は3か月にわたって、同居家族や近所の住民への聞き取り調査を実施したり、自室に残されたノートや雑誌などを調べましたが、結局のところ直接的に犯行に結びつける材料は出てこなかったとしています。
故人を書類送検する意味は?
警察が犯人を書類送検する理由は、事件を裁判にするかどうかを、検察に決めてもらうためです。容疑者が生存している通常の事件では、検察が警察から得た情報に基づき、訴訟にするか否かを判断する形で進みます。(有罪か無罪かは裁判所が判断する)
ただし、今回の事件では、既に岩崎容疑者が死亡しています。刑事訴訟法は既に死亡している被告への裁判を公訴棄却するよう定めているため、書類送検しても有罪・無罪が判断されることはありません。結果として、不起訴になる可能性が極めて高いでしょう。
参考fa-angle-double-right刑事訴訟法/e-gov
もっとも、岩崎容疑者を書類送検する意味が、まったくないというわけでもありません。
当サイトが千葉検察庁に問い合わせたところ、「検察は警察から受け取った捜査資料に目を通す」と回答しており、新たな材料が浮上する可能性もゼロではないからです。
被害者は無事退院!学校はスクールカウンセラーを設置
いっぽう、事件に関する明るいニュースも出ています。
事件の被害を受けた小学生や保護者らが、退院を迎えたという報道です。さらに、2019年9月2日から犯行現場のスクールバスも運行を再開しました。
ターゲットとなったカリタス学園は、常勤のスクールカウンセラーを採用し、メンタルサイドからのケアをサポートする方針を示しています。
大変痛ましい事件でしたが、被害を受けたひとたちは前を向こうとしています。
参考fa-angle-double-right川崎20人殺傷事件、自殺の男を書類送検/Yahoo!ニュース