
情報元fa-angle-double-right就職氷河期、年齢条件で採用可に 厚労省、差別禁止例外認める/共同通信社(Yahoo!ニュース)
厚生労働省は2019年8月16日までに、いわゆる就職氷河期世代を対象とした求人について、ハローワークを通じた雇用に限って年齢制限を掲げた採用活動を認める方針を明らかにしました。
日本には「雇用対策法」と呼ばれる法律があり、(長期キャリア形成の目的など一部例外を除いて)年齢差別と受け取れる求人の掲載は禁止されています。
今回の厚労省の決定は省から通達を出し、同法の例外規定に「就職氷河期を意識した世代」を加えるというもの。当サイトで具体的な年齢範囲について厚労省に問い合わせたところ「対象年齢は概ね35才~55才と幅広く見ていく」との回答がありました。
厚労省は内閣官房とともに【3年間で30万人の氷河期世代の正規雇用化】を目指しており、今月中にも全国の労働局に通達を出す考えです。
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- ×「禁止例:若者向けアパレル事業なので、29才以下の人を募集します」
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- 〇「例外:長期キャリア形成を目的としているので、29才以下の人を募集します」
- イメージ 「例外:氷河期世代の雇用促進のために、〇才~〇才の方を募集します」 ← こうした表記が可能になる
年齢制限の解除は「対象者への適切な支援」が目的
厚生労働省は当サイトの取材に対して、対象者への適切な支援のために「年齢以外に一定の制限をかける」との見解を示しています。
今回の措置は就職氷河期などの影響により、不本意な働き方や引きこもり状態を余儀なくされている方の支援が目的です。年齢制限の解除をハローワーク経由に限定する理由も、支援を必要とする人が適切な機会を得られるようにいった趣旨のもの。
そのため、「新卒入社して順調に正社員キャリアを積んだ人の昇進・給料アップが目的」と受け取られるような転職は、今回の年齢制限の趣旨から外れてくるものと見られます。例えば「既に正社員の人は対象外」など、何らかの措置が講じられる可能性もあるでしょう。
参考fa-angle-double-right募集・採用における年齢制限禁止について