厚労省が短期資格習得コース対象資格公表、氷河期世代の安定雇用へ

厚生労働省はこのほど、就職氷河期世代の安定雇用化に向けた事業として、ITや運送など各業界団体と連携して短期間での訓練で正規雇用に結びつけるための「短期資格等習得コース事業」の開始を発表しました。

 

厚労省より公開された内容によると、短期資格等習得コース事業は事前公開された概要と同じく、1か月~3か月の期間を目安に、資格取得と職業訓練をセットで提供するというもの。

 

支援対象業種としては記事発表時点でITや運輸業の団体などが出そろい、例えばIT業界を希望する利用者に、ネットワーク・サーバ構築技能や情報ネットワーク・セキュリティ検定1級など)の訓練を提供しつつ、職場体験や会社説明会での就業を目指す、出口一体化の支援を進める計画です。

 

なお、厚労省によると、氷河期世代向けの短期資格等習得コースは、35歳以上~55歳未満のひとのうち、不安定雇用に苦しむなどの状況にある方を対象にしているとのことです。

ITや運送・建設など人手不足業界出揃う

 

厚労省によると、記事発表時点で支援対象となっている業界は、情報ネットワーク業界(IT)、運輸業界、建設業界、農業ならびに警備業界などです。

具体的には、下記の図表のとおりですが、今後新たな業界が登場する可能性もあると見られます。

IT系統の資格 プログラミング技能、
ネットワーク・サーバ構築技能
IT検証技術者レベル1
情報ネットワーク・セキュリティ検定1級 等
旅客関係の資格 普通自動車第二種運転免許
大型自動車第二種運転免許
運送関係の資格 大型自動車第一種運転免許 等
建設関係の資格 小型移動式クレーン運転技能講習 等
農業関係の資格 大型特殊自動車免許 等
警備関係の資格 警備員検定
工業関係の資格 JISに基づく溶接技能者資格
エコ検定(環境社会検定試験)
フォークリフト運転技能講習 等
設備工事関係の資格 CAD利用技術者試験 等

 

参考就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業/厚生労働省

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