厚労省「2か月でたった16人」、氷河期採用が進まない原因とは?

厚生労働省はこのほど、いわゆる氷河期世代限定求人として全国から434件の求人が出され、合計16名が正社員として就職した実績を公表しました。

氷河期限定求人とは、35才~54才の年齢帯を限定して求人することを、厚労省がハローワーク限定で認めたもの。

同制度は2019年8月末に各労働局に通達が出されており、今回の公表データは2019年10月末時点のものであるから、実施後およそ2か月間の採用実績という形です。

氷河期求人。業界の偏りが浮き彫りに…

残念ながら、記事発表時点で氷河期採用は芳しいとは言えません。

内閣府発表では全国にはおよそ100万人もの支援対象がいるにも関わらず、採用実績はわずか16名。日本政府は今後3年間で30万人の正規採用を目指すと意気込みますが、このペースでは目標達成に程遠いと言わざるを得ない状況です。

採用が進まない原因には、募集業界の偏りがあります。

求人倍率から分析する対象世代のニーズは、事務系一般職が高い需要を占めるいっぽう、物流や製造などの作業職は低迷しています。ところが氷河期限定求人として登場した求人の大部分は物流や製造・建設・介護などの作業職。求人と雇用のミスマッチが採用の低迷を招いている形です。

参考「就職氷河期世代」限定の採用、2カ月で正規雇用16人/Yahoo!ニュース

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