総務省「自治体は氷河期世代を採用しなさい」│総務副大臣名義で通知

画像地方公務員の給与改定等に関する取扱いについての総務副大臣通知/総務省

総務省は2019年10月11日、地方自治体宛に発した総務副大臣の通知にて、氷河期世代も受験できる中途採用試験を盛り込むよう求めました。

通知は総務省内公務員課により取りまとめられ、従来の中途採用試験で課されていた年齢制限を緩和したり、経験を問わない中途採用試験の実施を求めています。公務員課に問い合わせたところ、通知は各都道府県の人事委員会宛に発信されており、これを通じて各市町村にも周知を広げているとの情報です。

 

地方公務員の中途採用については、「経済財政運営と改革の基本方針2019」(令
和元年6月21日閣議決定)における就職氷河期世代支援の趣旨を踏まえ、各地方公
共団体の実情に即し、受験資格の上限年齢の引上げ、経歴不問の中途採用試験の実
施や対象者への一層の周知などに取り組むこと。

 

一部自治体からは問い合わせも!

 

総務省公務員課の担当者の方に問い合わせたところ、「公務員課としては対象年齢の引き上げや経験不問の試験実施を求めているが、実際に自治体が何歳までを対象にするか?などは自治体の判断次第」と回答がありました。

つまり、氷河期世代を対象にした試験実施の決定権は各自治体に委ねられ、この通知により全国自治体による公務員採用試験の実施が決まったというものではありません。

もっとも、氷河期世代採用試験の広がりは、かなり期待度の高いものです。

2019年9月に兵庫県宝塚市で実施された氷河期限定試験は各自治体の注目度も高く、担当者の方は「総務省にも一部の地方公共団体から、ウチも氷河期限定試験をやりたいといった問い合わせがあった」と語っています。今後各自治体で氷河期世代限定試験が実施される可能性は、かなり高くなったと言えるでしょう。

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