ハロワ大分、正社員チャレンジコーナー設置│県内9,700人の氷河期支援

画像OASISひろば21

ハローワーク大分は2019年10月17日、いわゆる就職氷河期世代に向けた支援窓口「正社員チャレンジコーナー」を設置したと明らかにしました。

政府は2020年以降に対規模な氷河期世代への支援を検討しており、ハローワーク大分はこれを先取りした形です。

同コーナーは、大分市高砂町のOASIS庁舎の若者支援コーナーに併設する形で設置。無職や非正規雇用に悩む対象世代への支援を提供する考えを示しています。

支援内容は?

履歴書づくりのサポートや面接練習に加えて、臨床心理士による適職診断カウンセリングなど、「就職前の段階作り」が中心です。

これは、対象世代が抱える特有の問題を意識してのものと見られます。

というのも、通常の転職市場は前職と同様の業界・職種を希望する層が大多数を占めますが、氷河期世代のなかには、

「就職はしたいが、どんな仕事ができるかわからない」

「以前の業界で失敗していて、同じ業界にはチャレンジしたくない」

など、異業種転職を希望するニーズも一定数あるからです。総務省の調査によると、大分県内の支援対象者(35才~44才のうち、非正規・無職のひと)は推定約9,700人と見られており、これらの層をカバーしていくものと考えられます。

対象者の条件は?

「正社員チャレンジコーナー」の対象者は、正社員への就職を希望する人のうち、雇用機会に恵まれていない感じている35才~44才の人です。

直近1年間で正社員として雇われておらず、過去5年間のうち1年以上正社員として働いていないなど、具体的な利用条件も課されています。

兵庫や大阪でも氷河期支援を提供する窓口がありますが、こちらは対象者の要件を厳格に定めず、広く見ています。このあたりの地域差には、注意が必要かもしれません。

 

参考大分)就職氷河期世代の正社員就労を支援/朝日新聞

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