山九株式会社が氷河期世代を大型採用か。3年間で300名の採用枠を発表

日本経済新聞は2019年8月22日、大手物流企業の山九株式会社が就職氷河期世代を対象に、3年間で合計300名の採用枠を用意すると明らかにしました。

情報によると、山九株式会社は応募条件に職務経験を課さず、年齢要件により氷河期世代の人材を求める方針。入社後は化学プラントの設計・保全業務などへの従事を想定し、専門技術を学ぶための研修なども行うとの情報です。

山九株式会社は自社ホームページにて、2019年度は9月1日より中途採用活動を実施すると説明。実際の募集はハローワークを通じて、全国50拠点で展開されると見られています。

 

ゆめ
年齢範囲などは、現在山九株式会社様に取材中なの。確認と許可が取れたら公表するね

 

ミスマッチ防止のインターンシップを実施

 

山九株式会社が用意した選考フローは、「エントリー → 書類選考 → 社会人インターンシップ → 面接試験 → 合格通知」の5段階です。

とくに注目すべきは、社会人インターンシップによる職業体験でしょうか。インターンシップとは、求職者と企業が実際の業務や体験型のプログラムを通じて、お互いの適正や働きがいなど探っていく取り組みです。

就職氷河期世代のなかには、長く社会から離れていたひとも多く「働いてみたけど、イメージと違うなぁ」といったケースは、じゅうぶんに考えられます。同社のインターンシップについて、ミスマッチを未然に防ぐ目的もあるとしています。

 

他社より先に動き人材の確保を

 

山九株式会社の取り組みは、他社よりはやく就職氷河期世代の採用に動き、「人材を確保したい」意図があります。

同社はホームページ上で「就職氷河期世代支援プログラム」に賛同の意を示しており、時代の影響により雇用を得られなかった人たちへの支援の意味もあるとのこと。素質を持ちながら機会を得られなかった人たちにとって、大きなチャンスと言えそうです。

法律が求める「年齢限定求人の禁止」については、厚労省が2019年8月に予定している「就職氷河期世代に限定した募集の制限解除」を利用して対応するものと見られます。

 

 

 

参考山九、「氷河期世代」を積極採用 3年で300人/日本経済新聞
参考就職氷河期世代に向けた中途採用活動の実施について/山九株式会社

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